手放した機材のお話【07】(順不同)

YAMAHA MG-MⅡ

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これは手放してないのですが、実家でPUも外され、お眠りになっているのでついでに。。。

 

ご存知、初期B'zのトレードマークのような存在、松本孝弘モデル。友人からB'zのLIVEビデオ(ビデオ!)『JUST ANOTHER LIFE』を借りて、夏休み中の間、松本さんのソロタイム「LOVE YA」を繰り返し、しかめっ面でエロい曲を弾き倒す松本さんの姿を何十回も見て、そして僕のギター人生が始まったのでした。あとはこれまた人気絶頂期のチャゲアスの「SAY YES」ツアーでASKAさんがMGを抱えていたため。

 

当時は学校のルールでバイト出来なかったので、1ヶ月くらい頼み込みまくって、小遣いを前借りするという形で、父と一緒に楽器屋に買いに行ったのを思い出します。

 

これまでお年玉で買える範囲内の趣味で、「ねだって買ってもらう」ほど高価なものを欲しがったことがなかったので、父としても困ったでしょうね。 父が死んでしまった今となっては、あのギターの費用はどこから捻出されたのかはわかりません。父よ!ありがとう!

 

当時の最新ツアーでメインだったネオングラフィック(MG-MⅡG)がほしかったものの、定価¥85,000。 このブルーのはアルバム「RISKY」ツアーでメインだったもので¥75,000。 最初はもちろんネオングラフィックの方を希望したのだが、父に「高い!こっちなら買ってやる」と言われ、ちょい渋々MG-MⅡを選んだのでした。 まぁアルバム「RISKY」も後々で大好きになったので、この選択は全然後悔はしませんでしたけど。

 

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HSHにロック式アーム、最初は弦交換がさっぱりわからず。分かりづらい説明書と格闘しながら1時間くらいかけて交換したような気がします。それ以来私はむしろロック式じゃないとダメってくらいロック式が好きになってしまいましたが。

 

ネックはストラトとLes Paulの良いところどりみたいなネック、むちゃくちゃ握りやすくスケールもミディアムでプレイしやすい。バスウッドボディはとても軽く、全く疲れません。その代わり低音は全く出ません。

 

1991~2年辺り、憧れのギタリストといえばまだBOOWYが解散して数年しか経ってませんでしたので、布袋さんが人気ナンバーワン。次いで、80年代後半のハンドブームより着実に人気を獲得しつつあったXのHIDEさんでした。 

 

まだ音楽性が『デジタルビートでダンサブル』なTMNファミリーやその系統であるB'zは、いわゆるクラブ文化。まるでバブルの六本木のような、チャラい雰囲気を内包していたため、当時の「人気のギタリストの定義の枠」からは少し外れた存在だった気がします。

 

B'zのお二人が本格的に、男っぽい硬派な感じ&バンド感を全面に出して売り始めたのはやっぱ『RUN』『7th Blues』の頃からでしょうしね。

 

 

 

手放した機材のお話【06】(順不同)

YAMAHA APX-10N 

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高校生の頃に年末年始の郵便局のバイトをして、初めて自分のバイトしたお金で買ったギターです。定価¥110,000ほどで¥90,000くらいで購入したでしょうか。懸命なチャゲアスファン方はお気づきでしょう、そう90年代前半にASKAさんが持っていたCUSTOMモデルにそっくりなものを選んで買ったのです。

 

B'zでは松本さんが、カシオペアでは野呂さんが、ミュージシャンがこぞって90年代初期はAPXを使っていました。今でこそエントリーモデルの代名詞のようになってしまいましたが、当時は50万のカスタムモデルをラインナップするYAMAHAエレアコのフラッグシップモデルだったのです。

 

アンプはサドル下のピエゾとTOP裏にあるマイクのバランスを調整でき、ステレオケーブルを使えば偶数弦と奇数弦を左右別々にパンできるという謎仕様でした。意表を突く仕様ではあるかもしれませんが、それ意味ある???っていう感じの機能です。

 

確かイケベリボレの通信販売で購入したような気がしますが、阪神大震災(1995-01-17)を挟んでしまったため、流通が死んでしまって到着までに2週間くらいかかった記憶があります。 初めて自分で注文したギターで、当時の高校生に巨大地震の交通マヒなどわかるはずもなく、苦情の電話を入れたような気がします。申し訳ないことをしたな…。

 

本当長い間所有していたのですが、5年くらい前に現在メインで使ってるアコギを入手したのでオークションで手放しました。 「その店にその人あり」みたいな、某有名カリスマショップ店員さんが落札。その当時そのカリスマ店員さんがご自身のブログで写真付きでアップしてて判明したので書いてます。

 

 

Gibson Les Paul Custom 1981年製

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今は跡形もない渋谷の駅の側、246沿いにあったKEYで中古で10万程度だったでしょうか。ガリもひどく『現状渡し』みたいな状態でした。

 

当時B'zの松本さんを神と崇めていた私は、シングル曲『Calling』で黒のCustomを弾いている松本さんに憧れて、割と即決だった気がします。その時期はHR&HMに傾倒していたので、ザック・ワイルドジョン・サイクスにあこがれていて、とにかくLPがほしい時期でした。

 

81年シャロージョイントでフレットレスワンダーでフレットが超絶低い。弾きにくいったらありゃしない。そして重量。この当時のLes Paulは中身が全部詰まってるので、鬼のように重い。Customなので角が骨にあたって痛い、肩がこる、もう苦労しかなくて、一年ほどでAIRCRAFT AC-5を買うために売ってしまいました。

 

ただ、当時通っていた専門学校で見に来ていた業界人のおえらいさんが「君のギターむちゃくちゃいい音するねえ!!」って絶賛してくれたのを覚えています。

 

写真は購入したばかりの頃に撮影したものですが、すぐに当時の松本さんのようにカバーとPGを外してしまいました。その後ペグをグローバーのシルバーのににして、そこだけジョン・サイクスっぽく金と銀の混ざった変な仕様になってしまいました。

GFM Kitchen Master Presents【本園太郎BAND】〜CD発売への助走〜2021-02-23

2021-02-23
GFM Kitchen Master Presents【本園太郎BAND】〜CD発売への助走〜
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 いやー休日の昼間から三茶で良いものみた。しかもセンターの一人がけ席、誰も座ってなくてそこに陣取り、相当いいポジションで演奏を聞かせてもらいました。そもそも高級オーディオ機器が再現したいものを、僕は生で、料理食べながら聴けている幸せよな…。
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 去年からちょい久しぶりの本園さんのLiveだったんだけど、ストレートなR&Rなサウンド達が、コロナ禍で疲弊した心を元気にさせてくれる。特にラストで演奏される3曲連続のトリップ感が半端ない。センターの最も演者の魂が近くで感じられるスポットでそれを聞ける楽しさよ。
 

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 サウンドを堅実なプレイでしっかり固める最高のプレイヤー達。一曲目からマーボーさんのドライブ感あるプレイが炸裂してる、マーボーさんは特に速目のハネた曲でのプレイが個人的に最高にイカしてると思った。非常に楽しそうに叩く笑顔が眩しい!

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 数々のサポートで多忙な、ヨティこと芳賀義彦さんのプレイもアツい。若さはもちろん、すでに円熟味すら感じさせる。ランドウかジョン・メイヤーかというようなプレイが繰り出されるが…いや、そこにあるのはまごうことなき「ヨティ」なのだ。

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 そして安定したバンドのサウンド、トータルに、まるで全体を包みバランスを整えるかのような目黒さんの堅実なベースプレイ。 エボニーかと思うほどの真っ黒な指板が印象的なヴィンテージベースにフラットワウンドを張り、さらにサスティンをコントロールする仕様。そしてどんどんシンプルになっていく足元、サウンドへの確固たるこだわりを感じる。

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アキラさんの料理がまた美味しいのだなぁ…最高。
 
 

 

 
 

手放した機材のお話【06】(順不同)

BOSS RC-30

 

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単に練習用にルーパーが欲しくて安い中古を買ったのですが、ギターで使うにはちょっと不便でした。普通にそのあとRC-1を買いました。

 

これ、ラップとかあっち系の用途に特化してて、不要な機能が多くて練習に使うにはちょっと不便でした。BOSSのツインペダルシリーズが流行ったのは今から10年くらい前でしょうかね、結構センセーショナルにデビューしてた気がしますが、ギターペダルのほうはデカイくせにMIDI使えなかったり、重かったりで手放す人が多かったのか、すぐ中古市場が溢れかえったのを思い出します。

 

 

BOSS VE2 Vocal Harmonist

 

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三年くらい前から人前で弾き語りすることが多くて買ったのですが、レスポンスがちょっと悪く感じたのと、ハーモニーの人工的な音質が個人的にはあまり良いものに感じられなくて、歌っているときに非常に集中力を削がれるので使わなくなってしまいました。

 

GAROの「学生街の喫茶店」を歌う時、ひとりで3声が必要なときに使いましたが、つかったのはそれ1回だけです。

 

 

 

手放した機材のお話【05】(順不同)

YAMAHA MGS-STANDARD

 

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CHAGE and ASKAチャゲさんのモデル。これは僕が買ったものではなく、僕の友人が買ったものです。

僕がギターを始めた1991年当時、世は空前のチャゲアスブーム。僕と同時期にギターを一緒に始めた友人は大ヒット曲『YAH YAH YAH』『なぜに君は帰らない』のPVに影響され1992~3年頃にコレを購入した。しかしその友人のギター熱は1年ほどで熱は冷め、友人が一緒に購入した、数度しか鳴らされたことのないマーシャルのバルブステートという、結構巨大なハイブリッド仕様のアンプと一緒に上京した私が貰い受けた。


[MV] なぜに君は帰らない / CHAGE and ASKA

 

マジでこの頃の二人は最強だったな、ファンであることが誇らしかった。

 

 

このギターは友人宅にて一年もの間、ドアのない車庫で置き去りにされていたたため、ネックの状態は極悪。弦高は激高くしないと使えない状態だった。その後10年以上はだましだまし使っていた。音はテレキャスらしいハーフトーンが気に入っていて、オリジナルを作り始めた当時の音源にはコレのハーフトーンサウンドが残されてるかな? 

 

その後しばらくは作曲用に部屋に転がしてありましたが、「テレキャスっぽいものならなんでもいいから欲しい」という後輩がいたので彼に売ってしまった。それでもかなり使ったなぁ。 青春のいちページを語る上で外せないギターです。

 

一応、ASKAさんのYAMAHA VG-STANDARDもその後に購入して、チャゲアスモデルを一時期でも二本を揃えることができて、夢がかなったので満足しちゃったかな。決して「音がいい」というようなギターではなかったですが、チャゲアスをきっかけに音楽を聞き始めた僕の、中学生の頃からの夢がかなったので、なんか人生の半分くらいの憧れだったことが実現してしまって、二本揃えた当時は半端ない満足感と同時に、空虚な感じを同時に得たのだった。

 

手放した機材のお話【04】

ピート・コーニッシュのシールド

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これはですね、趣味バンドのサポートでお世話になっていた、かなり年上の先輩から譲ってもらったのですが、良さが全然わからなかった。

 

余計な味付けがないから、私の趣味じゃなかったというだけかもしれません。私は無色透明な音質のシールドよりも、どこかしら軽く味付けされているものが好きなので。

 

今は家の練習ではボボックスかフリーザトーン、外で演奏する時はSOUND SPRITEがベストですかねぇ。どこかを過剰にプッシュしてあるものや、ハイファイすぎるのは苦手です。

 

シールドも色々試しましたけど、本当「良し悪し」よりも結局『好み』で落ち着きますよね、みなさん。

 

Bogner Ecstasy RED

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 これは2020年のヒイラギさんのバースデーライブのサポートにもしまた呼ばれたらメイン歪みにしようと思って購入したもの。呼ばれる呼ばれない以前に、コロナ禍でライブ自体がなかったです。

 

 試奏では低音弦のリフのドライブ感がとても格好良くて、そこに納得して買ったのだけど。冷静に聴いてみると、とてもアンプライクじゃないペダル、何をどう弾いても激歪み。 強弱への追従があまりよろしくない。これは買ってから(んんん~…)とすぐに微妙な感じになってしまった。ウーバーシャル所有の友人も同じことを言っていた。 

 

 EQの幅は地味なようでポイントを抑えているので、ジャンルを限定すれば使用用途は結構ありそう。

 

 

手放した機材のお話【03】

Ibanez PGM100

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 ポール・ギルバートモデル最初期に限定で作られたシグネチャーモデル。Fシリアルのジャパン製。1997年当時、まだ上州屋の建物の地下似合った頃のイケベの渋谷店(B'zの野性のENERGYのPVで出てくるところ)で¥49,800で購入。 この後発売された、リバースヘッドの廉価版ではない。

 

 上京して初めてやったバイトで買った記念すべきギター。 渋谷オンエアーの隣にあったたこ焼き屋で2ヶ月位働いて貯めたお金で買った。ちなみに関東進出を企む大阪人経営者のスパルタ式のたこ焼き屋で、バイトが初めての私には厳しすぎて途中でバックレた(ちゃんと連絡はしたよ?)。そのたこ焼き屋は今や関東一円にチェーンを展開する有名たこ焼き屋になってないところを見ると、関東進出は失敗したのだろう。

 

 

 

 このギターは鳴るとか、枯れるとか、そんなギターではないですが、とにかくウィザードネックの薄さに、クラシックフォームでのスピードプレイをするためだけに作られたようなギター。(PGM100で採用さているウィザードネックは、後のスーパーウィザードネックに比べると少し厚め)

 

 このギターで得たことは…おかげで指がとにかく速く動くようになった。10代の終わりから20代の前半、こいつで速弾きの練習しかしてなかった。僕はレーサーXのようなツインリードのメタルバンドで大学在学中にデビューしようと夢見ていた…! まぁそもそもメタル自体が落ち目だったので、そんな夢は全く叶わなかったのですが。

 

 当時、そのPGMの隣りにあった、ジョン・ペトルーシのシグネチャーモデルの最初期ピカソがUSEDで5万オーバーだったため、安さにつられポールモデルを手にしてしまった。今の相場から考えれば、Fシリアルの日本製Ibanezギターが5万とか爆安である。

 

 後悔はしていないが、ローンを組んででも二本とも買っておけばよかったと今では後悔している。(後悔しとるがな)

 

 あれから20年以上たった今、最初期に作られたピカソ信じられないくらいのプレミア価格でやり取りされているのだ…。 PGM100は同仕様で再販されてしまったがために、初期モデルにはあまり価値がないのだ… (*_*)

 

 PGM100の仕様は、最初の状態ではフロント・リア共にPAF PROでセンターはFS-1(何の変哲もないディマジオのシングルPUで、とにかくノイズがすごい!) 

 

短所はPUの音量バランスがどう調整しても最悪だった。ハムからシングルにすると、びっくりするくらい音量が下がる。(今考えると、あのFS-1は内部で断線していたのかもしれないなァ…)

 

 ディマジオの『PAF PRO』は基本PAFをイメージしつつもゲインアップしたPUで、むちゃくちゃ太い音とこれでもかというピッキング音が出るが、これまた非常に高音がヌケない。ただ、甘い音がほしいのでフロントは残した。 

 

 リアはMr.Big中期のポールサウンドでおなじみの『Tone Zone』に変更して、それを大学生時代から10年くらい使用。どこで弾いてもピッキングハーモニクスが軽々出るし、長めのベンドをすればすぐにフィードバックするし、むちゃくちゃロックなサウンドに酔いしれました。

 

 最初はハイパスフィルターが付いていた。ボリュームを絞るとシングルコイルのように繊細でキラキラしたサウンドになる。 当時はポールもそうやってクランチトーンをLIVEで演出していた。 しかしイケベに修理に出したらハイパスフィルター効果が無くなって返ってきた、勝手に仕様を変更するんじゃないよ笑  当時の私は若く知識もなかったので(そういうものなのかなぁ…)と思ってそのまま使ってしまっていた。今だったらクレームものである。

 

 PUは30半ばすぎると、ToneZoneのトレブルがキツすぎて、最終的によりマイルドなサウンドを出していたアンディ・ティモンズモデルで落ち着いた。ちょっとEVOLUTIONの太さにに似てるんだけど、あれほど出力の強さが気にならなくて、かなり甘いトーンになる。これ耳が疲れ始めているオジサンには最強でした。 

 

 

まぁ思いでを語りだしたらきりが無いが、僕の青春の1ページには欠かせないギターである。