QUEEN + ADAM LAMBERT 東京ドーム(2024/02/13)

Queenのライブついに行けた。
ここまでの道のりは長かったように感じる。
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 元々音楽人生の中で、Queenは存在として知っている程度。一番最初にその存在を認識したのは、マクロス7のインタビュー本でギタリスト・ヴォーカリスト福山芳樹さんが一番影響を受けたギタリストとして挙げていたのが最初だと思う。
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 リアルタイムでフレディの死のニュースはおぼろげに覚えている。それでも(有名な歌手が亡くなったんだな…)程度の認識である。その後、私は別のギタリストに影響を受け、ギターを始めるが、それでもQueenは僕のギタースタイルに影響を及ぼすほどの存在ではなかった。
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 その次の出会いは、ドラマの主題歌になったことで起こった、2004年の第2次クイーンブームの時。弟がベストを購入し、その時に「I Was Born To Love You」をよく耳にした。
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 知っている程度のバンドQueenと、そのギタリスト、ブライアン・メイに今現在のようにハマらせてくれたのは、2018年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」に友人に誘われて見に行ったのが最初。
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 元々イギリス文化や音楽に興味があったところに、映画としての完成度の高さ、ヒット曲を織り交ぜミュージカルの如く、色鮮やかに魅せる彼らの人生劇場。何度も劇場にリピートするほどハマってしまった。
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そこにまたLPブームで、Queenのアナログ盤の入手のしやすさもあってLPを揃えたり、もうこれは、自然に波に乗るしかない状態。
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2020年のツアーは、2018年公開の大ヒット映画、ボヘミアン・ラプソディの影響が強すぎたため、現ボーカルのアダムがまだ受け入れられず不参加。
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あれから時間が経ち、Queenの楽曲も聴き込めた。2024年の来日も決まった。今度はチケットも確保した…。
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しかし、新ボーカリストアダム・ランバートの存在がまだ受け入れられず…という気持ちが抜けなかったのは正直なところだった。
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それを打破したのは、2023年のNHK紅白歌合戦での歌唱だ。
(この人の歌はすごい!フレディとは比較できないパフォーマンスを持ったものすごいヴォーカリストだ…)と。
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十分にその一曲の歌唱で理解できた。後でネットの意見を色々調べてみたら、やはり僕のようにアダムをまだ受け入れてなかった人が、「あの紅白でのパフォーマンスがアダムを受け入れられる決め手になった」という感想を持つ人が膨大な人数、検索でヒットした。NHKいいことしたな。
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それからというもの、期待ばかりで2/13を迎えた。
こんな期待感を持って当日を迎えたライブは、近年ない。
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最初から最高潮!!休む間もない、Queen + アダム・ランバートの最高のパフォーマンス。
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2018年のポール・マッカトニーが自分の人生で一番最高のライブだと思っていたが今回はそれを塗り替えてしまったかもしれない…。
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アダム・ランバートのヴォーカルを初めて聴いたとき(もっと似た人を入れればよかったのでは…)などと素人考えを持った。
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しかし、ブライアンとロジャーの選択は間違ってなかったと。一言、アダム・ランバートはものすごいヴォーカリストだ。もし、今のQueenのヴォーカルに「そっくりさん」を加入させてしまっていたら、いまQueenは『再現バンド』や『公式コピーバンド』と言われて日和った存在になっていたろうなと思う。
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それは、永遠にフレディの幻影に縛られる事になり、到底次なるステップには進めなかった。
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誰か熱心なファンが言っていたよ。

「アダムありがとう。現在のQueenを今に生かしているのは、アダムの存在だ」

って。私もそれを感じる事ができた。

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そして、この万を超える人がいる会場の中から、なんの連絡もなく、偶然にも友人の中澤さんに遭遇してしまう。なんの約束もなくとも、奇跡的にも出会ってしまえる僕らの引きの強さというかなんというか、すごい!なにこれ!笑うしかないよ!これからもヨロシク!
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そして、そして!僕を映画「ボヘミアン・ラプソディ」に誘い、Queenに本格的にハマらせてくれた友人に、「こんな素敵な景色を見せてくれてありがとう」と伝えたい。