CDを通しての友情だったり、恋物語だったり…。

 我々の世代にとってCDの貸し借りってのは交流の一つの手段だった。.
 
 気になる音楽があったとする、詳しい人に「アルバムとかどれから聴くべきですかね?」なんて話を振ると、好きな人なら嬉しそうに「それはね~w」と長々とバックグラウンドから説明して、オススメの1枚を教えてくれたりする。数日後会ったときに「教えてもらったCD最高でしたよ!」なんて交流があったりする。そんなことから、さらなる深い交流がはじまったりする。(もちろんその逆だってあるわけで…)
 
 その人がオススメしてくれるCDは、その人のもつセンスそのもので、まさに『その相手』すべてを体現しているものだった。 オススメしてくれるCDがバッチリ自分の好みとあったりすると、そこに深い友情を感じたり、それが女性ならば(勘違いも含め…笑)それが特別な想いへのきっかけになったりもする。
 
 今日、仲良しグループでバーで飲んでいた。メンバーの一人がかかった音楽にすごく反応しててノリノリ。僕も以前から興味のあるミュージシャンだったので、その詳しそうな若い子に「いいですよねーこの人、興味あるんですけどルバムとかどれから聴くべきですかね?」なんて話を振ったら不思議そうに「アルバムは~よく知らないんですよ…Spotifyで聴けますよ?」と言われて(あーCD買わない世代かァァァァァァ、音楽を『アルバム単位』で語らない世代かぁァァァァァァ、そうきたかぁ~…)と自分の年齢と行きてきた時間の長さを感じずには居られなかった。
 
「CDを貸し借りして、そこから交流が生まれる」文化って、もう前世代の交流方法なんだなぁ…。