ルカサーのソロアルバム

僕がプレイスタイルに影響が出るほどルカサーにハマりだしたのはここ一年間の話である。それまではCD持っているが、コピーするほどでもない感じのギタリスト。


つっても、ソロアルバムをDVD-Audio版のキャンディマンまで持ってりゃ十分マニアと言われてもしょうがないか。

Candyman (Dts)

Candyman (Dts)

DTS5.1chです。聴ける環境にある方はちょっと実験してみてください。各楽器の位相が面白いです。dvd-adio対応のプレイヤーじゃないとdvd-adioの真価は発揮されません。ご注意!




僕が彼に魅力を感じたのは、ジャムになったときの圧倒的な引き出しの多さ。youtubeにアップロードされてる、動画とかを見れば一目瞭然なんだが、「難しいことをやってる」んじゃなくて、「コードに対して面白い音を出しながら、ツボを抑えたプレイをしている」というもの。


それが別に「理論的裏づけがあるから云々」という理論コンプレックス小僧のような理論ではなく、あるべきところにあるべき音があって、しかもそこで面白いプレイをしている、というものなのだが。言葉だと伝わりづらいので、とりあえず聴いてほしい。



最新のソロアルバムも、買った当初あんまり面白くなくて熟成させてた。でも先日聴いたらこれが面白いアルバムでね、よく出来てると感じることができるようになっていた。 最初にパッとしないのは相変わらず曲が暗いのか明るいのかよくわからない曲ばかりが並んでいるせいだ。それが慣れればこれはTOTOのアルバムよりTOTOらしいアルバムだと僕は感じる。





これは一つ前のエヴァー・チェンジング・タイムス

Ever Changing Times

Ever Changing Times

このアルバムも非常にバラエティに富んでいて、聞いていて面白い。アルバムに固定的な色と個性を求める人はこのアルバムをごちゃごちゃしてると感じるかもしれないが。なんでも入ってるアルバムで、とても面白い。


例えば、TOTOのキングダム・オブ・デザイアは非常にルカサーのソロテイストが出ているアルバムではあるが、あのアルバムは曲が全部暗い、とにかく暗い。TOTOファンでも、あのアルバムが一番好きですという人は少ないだろう。僕もほとんど「ジェイク・トゥ・ザ・ボーン」をコピーするために聴いたくらいのものだ。でもここ最近のソロアルバムはあのロックな雰囲気に明るい曲がちゃんと混ざっていて聞きやすくなっている。