Steve Lukather / Candyman (DTS)

Steve Lukather / Candyman (DTS)

山形の友人宅へ、家業のお手伝いに行ってました。その際仕事終わりに3年ほど前に、僕が友人にプレゼントしたルカサーのキャンディマンのDTSバージョンを久々にゆっくりと視聴したので感想を。機材はパイオニアのコンポ、SC-LX90、5.1ch、モードはPURE DIRECT、スピーカーはS-1EX。


その時試聴したものの一部。

ルカサーのキャンディマン以外は、オーディオリファレンス用としてプロも使うことで有名なgaucho。そのDVD-audio版とSACD版、結論から話してしまうとどの点をとっても、DVD-Audio版の方がさらに高音質。 左下は鷺巣詩郎による、エヴァTVシリーズのサントラのVOL1のDVD-Audio。レンジの広さは納得ですが、お風呂で聴いているようなリバーブがかかっていて、音像がモヤモヤです。


最近割とParty in Simon's Pantsを手癖のようにして演奏することが多いので、久々にじっくりと聞いてみました。 一昨年夏にルカサーを本気で解析した時期があって、割とルカサーが何をやってるかが頭に入っているので、さらに正しい耳で解析できるんじゃないかと思いこの曲を選曲。



92/24という高音質のDVD-Audioですが、本作品のサンプリング周波数は44.1、音質自体はCDと同じもののようです。メニューを押しても音質選択メニューも表示されなかったので、この盤は高音質が売りと言うわけではなさそうです。



ただ、本作(に限らずですが)5.1chによる分離感が非常によいので、CD版だとリバーブとコーラスまみれでグチャグチャ&モヤモヤのギターサウンドが、DVD-Audio版だとちゃんと各楽器が分離しているので(完全分離しているわけではない)ルカサーのギターが何をやってるかがすごくわかります。




これだけでもギターマニアにとっては興味深いものだと思います。 ちなみにルカサーのギターはセンターチャンネルちょい左よりに設置してあります。(と、私は感じました)



音声は普通のCDレベルなので、SACDや高音質版DVD-audioに比べてしまうと、レンジの狭さがどうしても気になってしまうのはしょうがないのですね。


サンプリング周波数は44.1、決して高音質というわけじゃないですけど、ただ5.1chにより各楽器が何をやっているかがわかる。 ありがちな5.1ch風サラウンドではなく、本当にレコーディングスタッフがサウンドデザインした5.1ですから、製作側がここにギターを、シンセを置こうとした、そのサウンドデザインを聞くだけでも面白みがあります。


というか、作品を作った頃の制作側の理想の音ってこのくらいのレベルだったんでしょうけど、これは家庭で再現しようがないですね…。




Candyman (Dts)

Candyman (Dts)

まぁ分離感がよくなっても、所詮聞こえてくる音はEMG85の音です。同じモデルを持っている人は、全く同じEMG85のレンジ感を感じることが出来るでしょう。 


ある意味「ああ、ルカサーも同じEMG85の音質でプレイしてるのね〜」とショックを受けるか、自信を得られるかどちらかでしょう。 しかし(ルカサーだけに限りませんが)しかし、上手なギタリストってのは本当に歪んでませんねぇ。歪んでないのに、バリバリ・ギャーン と言う感じの激しいドライブ感、かつ歯切れのよいサウンド。これはルカサーだからこそといえるんでしょうかね? そういうことが分かるのも、分離感のよいDVD-Audioの5.1chだからこそでしょうか。



シンセの場所も音質も全身を包まれるような位相と柔らかさで、結構好きです。あとベースがすごくいい!




※DVD音声と、DVD-Audioの音声は別物です。普通の映像を見るためのDVDプレイヤーでは真価を発揮しません。DVD-Audioの専用プレイヤーが必要になりますので、ご注意ください。



余談ですが、DVDのDTS版AKIRAも一緒にサラッと見てきました。これは猛烈にすごかった。音がとにかく良かった!


Gaucho

Gaucho

Gaucho (Hybr)

Gaucho (Hybr)

NEON GENESIS EVANGELION

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