ARION / SCH-Z

届きました、使いました。　なるほど！これはすごい、こういうのを「いいもの」「名器」というのでしょう。値段以上のお金を払っても惜しくない気分にさせられる商品。　

音質としては、トレブルがわずかに引っ込んで低音が増します。むりやりEQいじってつけたような低音じゃなくて、ナチュラルに低音が増します。　音は各所で言われてますが、基本的に音はかわります。ただ使えない変化じゃなくて、使える範囲内の変化ですので問題ないかと。　音ヤセも少なく（気にならない。と言った方が正しい？、音ヤセが気になりそうなところには低音がついてくれるので、上手くごまかされてるのかもしれない）このコーラスはなんというか、コーラスと言うよりもヴァイヴに近い感じですね。

コーラスと言うエフェクターの元来のイメージは、アルペジオやカッティングを綺麗に鳴らすもの。というイメージがありましたが、これは真逆といえるのではないでしょうか。　綺麗にコードを鳴らすためのエフェクターじゃなくて、あくまでジミヘンちっくなダーティで迫力のあるソロトーンになりますね。コイツに上質なファズでもかましてやれば、そのまんま最近のランドウっぽい音の出来上がりですよ。　だからこれでコードカッティングをすると、なんかアレ？「コレジャナイ感」がものすごくします。

いわゆるコーラスのイメージである「ｼｬﾗﾗﾗﾗｰﾝ」というあのきらびやかな広がりは、コイツにはありません。ソロプレイや、歪みのバッキングで使った方がいい具合に主張すると思います。

こうやっていいコーラスを手に入れてしまうと、今度はこの響きを生かすためのいいリバーブ/ディレイが欲しくなります。そうしたらCustom Audio Japan RS616が欲しくなるじゃないのさ。そしたらせっかく買ったCAJのスマート・バッファが無用になるじゃん！（そもそもCAJのスマート・バッファはRS616内蔵のバッファを単体で発売したものだから…）　冷蔵庫みたいなラックは要らないけど、どちらにせよやっぱりお金はかかるのか。やだなー（笑）　ああ、アレもいいな…なんて値段を見たらどれも高すぎ。　なんで楽器の機材ってこんなに高いんだろうね？　相当儲かってるプロミュージシャンか、相当な稼ぎのある趣味の人しか買えないよ〜。　アリオンのコーラスみたいな値段だったら、もっともっと流行りそうなきがする。

こういう商品がもっともっと出て　「高いものはいいものだ、いいものは高い」　という概念をぶっ壊して欲しい