手放した機材のお話【14】(順不同)

F-PEDALS  EDISTORTION Lite

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2年くらい前、突然のサポート依頼が舞い込み、その当時オーバードライブペダルしか所有していなかったので、一台で全てをカヴァーできるように考え入手したもの。「安価で、コンパクトで、幅広く」を満たしていたため。まぁ安価と言っても、ミニサイズペダルで価格も2万近くしますからむしろ高級機の方でしょうか。

 


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エディ・クレイマーさんという有名なプロデューサー/エンジニアさんが監修したものだそうです。もしかしたら(プレイヤーじゃない人が監修?大丈夫なのそれ?)って思われるかもですが、プロデューサー/エンジニアさんは「いい音を作り出す職人」ともすれば、プレイヤーよりもいい音を作り上げることに長けている場合があります(というか、大体はプレイヤーよりも「いい音」を作ることに関しては長けていると思う)がプロデュースしたペダル。長らくヒビキコーポレーションが代理店をやってたみたいですが、近年ではキクタニミュージックがやってました。今は知りませんが。

 

公式HPのコメントでは「ジミヘン、ZEP、Beatlesストーンズなどのサウンドを知り尽くした伝説的なプロデューサー、エディ・クレイマー監修のペダル」というような宣伝文句があります。

 

歪みは3モードで幅広く使えますが、個人的に特にハイゲインディストーションサウンドがなかなか良かった。表面の隙間からはクリップしてるLEDがチラチラ見えて、メカメカしい感じが面白いです、裏面はスケルトン仕様で電池使用は不可です。

 

まぁ一台で何でも出来ちゃいます、とても優秀だと思います。ただ、意外と歪みます。というか歪みすぎな気もしました。「ちょうどいいところ」があまりないです。軽いクランチ程度 → 超ハイゲイン の間が欲しくても出ない。出ないというか、その間はいい音がしない…(感覚的な表現ですが)『出音が遅くなる感じがする』と言ったほうがいいかもしれません。それが手放した理由です。

 

ハイゲインで自分好みの音がするものといえば、自分の中ではOvaltoneあたりが思い浮かびます。私自身は現在知り合いのプロギタリストさんがツアーを追えて予備機が不要になったというので、クルーズマニアックサウンドのG.O.Dを売ってもらえました。そのためハイゲインペダル探しはとりあえず打ち止めとなっています。

 

日本人には少し地味めに感じるデザインと色で電池も使えませんし(これ割と重要だと思うのよね…)、それほど売れはしなかった印象ですが、サイズも小さいですし、『嫌味』なハイゲインではなく、中音域の効いた耳に優しいディストーションなので、幅広くなんでもできる!とは行きませんが、ハイゲインしか使わないプレイヤーには便利かと思います。

 

 

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