2019/6/9 Blues City LAST GIG~伝説のあのバンドが帰ってくる!~ [FEN・ハミングバード・MAMMY・ドクロマン](横浜THUMBS UP)

2019/6/9 Blues City LAST GIG~伝説のあのバンドが帰ってくる!~ [FENハミングバード・MAMMY・ドクロマン](横浜THUMBS UP)

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本当にスッゲエライブだった。いろいろな意味で!!

 


 横浜駅近く、相鉄ムービルに1988頃からある、ライブハウス「横浜THUMBS UP」なかなか歴史ある佇まい。商業施設の中にあるライブハウスなんて初めて。横浜自体も降りるのは久々なのに、いきなりの繁華街、川の間を縫うように鉄道が走り、未来都市というか、アングラ感がハンパない。恐るべし横浜…。

 

  17時スタート前になると会場前に、今日チケットを確保できた200人が集まり始めた。ハミングバードのドラマー麻生さんが、普通に客の集まる中、正面から入ってきた。面白い、関係者入り口はないのだろうか…笑

 

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 今日の目的は…

 福山芳樹さんの在籍していた3ピースロックバンド、ハミングバードの再結成ステージ福山芳樹ソロじゃないので、アニメ色(マクロス7曲)はないライブのハズ…今日はアニメ・マクロス関連のネタはないだろう…と思っていた。実際に古屋さんがMCで「今日はマクロスに頼らない」とも…笑

 

 ハミングバードのアルバムは1stと2ndアルバムを所有していないので、実はこの奇跡的な再結成ライブ、曲が半分くらいしかわからなかったのです…(^_^;) ただこれまで、ジャケットの中でしか見たことのなかった古屋さんが目の前で演奏して、しかもハミングバードの3声コーラスが聴けた、という事実だけでもう満足。盛り上がりは最高潮だった。

 

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 ライブのトリは…

 ブルースシティ(という横浜・横須賀で活動する音楽サークルなんでしょうか?調べても出てきませんでした…)の主宰(?)である、中村裕介さん。自身もシンガー・作曲者としてご活躍され、アニメの楽曲提供などでご活躍。

 中村さんが福山芳樹さんをアニメ業界(マクロス7)と繋いでくれたから、今の『歌バサラ』もあるし、00年代のアニメ・ゲームでその名を知らぬものはいない、飯塚昌明さんの活躍もあるんだなって。本当、彼らの実力は言わずもがな、重要なのは『人の繋がり』『出会い』なんだなって…痛いほど思い知った。


 以下、中村さんのMCの羅列。

 

マクロス7の企画の段階で、『いま企画してる新しいアニメ、主人公はメガネをかけてる、歌をうたう設定。声の高い歌手、いないですか?』とビクターの音楽担当から中村さんに声がかかった。

 

ハミングバード福山芳樹さんか、MAMMYの福山竜一さんか、二人の候補があった。どちらを『歌バサラ』に推すか迷ったが、竜一さんは最初は素直でも、後でアーティスト性が発揮され、反発して辞めてしまうかもしれないという不安があったたため、福山芳樹さんを推薦した。

 

という話は、人一人の人生を動かす選択の話で、ものすごく興味深く、聴いているこちらも緊張感すら感じられた。


 しかしながら、音楽を志すもの達を「東京で失敗しても、帰ってきて横浜で、横須賀でやれよ!」と、受け入れていくれる横浜や横須賀の、音楽的な基盤の頼もしさ、懐の深さ…。そういうのって神奈川、特に横浜・横須賀以外にはないんじゃないかなぁ。.

 そういうバックボーンが存在しない千葉県民としてはすごくうらやましく感じる(横浜で活動したかった!笑)


 中村裕介 
さんのバンドFENのリズム隊もまたすごく良くて、ベースの小川さんは伝説的バンド「クリエイション」のメンバー。ドラムの相良さんは横須賀の実力派バンドJulietのドラマー。お二人とも還暦過ぎとは思えない、超安定したオシャレなグルーヴ出してました。.


 FENのメンバーとして、初めて見た飯塚昌明さん。僕にとってはTAKADA BANDの印象が強い方でしたが、スタジオマンらしいプレイが丁寧で純粋に上手い。普段あれだけハードなサウンドばかりなのに、今日はクランチサウンドでブルースプレイがメイン。とにかく音がヌケてくるし、ひとこと『良い』!!
僕は飯塚昌明というギタリストを侮っていた…

 ハードロック、ヘビーメタル方面の人は、ペンタで自由に弾かせると、音数で埋め尽くしてしまうタイプの人が多い中、「必要なところに必要な分だけ」という、マルチなアプローチが取れるのは、流石ベテラン・スタジオマンらしい巧者!.

ほぼ最前列、3mくらいの距離で「はじめての飯塚さんのプレイ」を見れたのはラッキーだったかな~って(*^^*)


アニメBLUE SEED(1994)のOP「かっけー!」って思ったのが高校生の頃。それから20数年、初めて見る飯塚昌明さん。彼のプレイを3m以内で見れて、最後にはTAKADA BANDのVo、三松亜美さんも参加、最高すぎた。

 

中村さんによる、飯塚さんの過去のお話…

 

◆飯塚さんは機械にめっぽう弱いらしい…。

 最初に3万円で買ったいすゞのアスカで横浜に向かう途中、バッテリーがあがった飯塚さんは、中村さんに電話をかけて助けを求めた。中村さんは「バッテリーを充電しろ」と飯塚さんに助言するが、飯塚さんは車のバッテリーを充電すること自体を知なかったため、非常に困ったらしい。

 

 また横須賀に向かう途中、エンジンオイルを入れずに走ってしまい、到着したはいいものの、エンジンがかからなくなってしまい、飯塚さんは中村さんに助けを求めた。中村さん「飯塚はギター以外の機械はダメだ笑」と先輩らしいコメントも笑

 

◆プロとして、あがた森魚さんなどのライブサポートなどはしていたが、中村さんがアニメの作曲などの仕事を紹介するまで、飯塚さんは作曲したことがなかった(作曲法も知らなかった)作曲のイロハを飯塚さんに教えたのも、すでに作曲家として地位を築いていた中村さん。

 

なんて、貴重な過去のエピソードが山程。

 

そんなFENの過去のライブ映像がこちら。やっぱり飯塚さんいい音してるわ。

www.youtube.com

 

もちろん、上記で語った以外の出演者もすばらしかった。

 

 二番手、福山竜一さんの参加するMAMMY。ストーンズにパンク要素を混ぜたような、非常に泥臭いハードロックで、竜一さんのテンションマックスなステージングが暑苦しいけどクセになる!笑

 

 トップバッターだったドクロマンさん、最初はエレキギター弾き語りというなかなかアグレッシブなステージングでしたが、途中から福山さんがベース、麻生さんドラマーで加わり、3Pのロカビリースタイル・ロックンロールを魅せてくれました。是非、リーゼントに革ジャン革パンで見てみたい!!

 


 またしても高校生の頃から今までの心の隙間をガッチリ充実感で埋めてくれた感覚。こんな貴重な話を聞く機会を与えてくれたハミングバードやそれを支えている皆様に感謝!

 最後、会場の中には自分のライブを終えて、ハミングバード再結成を見に来ていた、福山バンドのベーシスト、てつろうさんがギターを抱えていらっしゃいました。 会場を出て余韻に浸る人々、反応するファン達と軽く挨拶をしながら、てつろうさんは帰って行かれました。

 

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 奥が福山芳樹さんのカスタムされた愛機、いつも見るメインのストラト。手前は飯塚昌明さんのESPによるシグネチャーモデル。終演後のステージ、高さが30センチほどしかない、こんな超近い私の目の前で、この二人のギターがこうやって並ぶのを見られるのは貴重だし、このライブの凄さがわかります。

 

 

※ライブでのMCは私が記憶している限りのことを羅列しただけなので、「これは情報が違うよ!」という話があったら、教えていただければ幸いです。

 

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