Right Now! / ICE
僕は音楽を人から薦められてハマることは、ほとんどありません。ほぼ皆無です。 自分で選ぶ音楽に絶対的な自信を持って聴いているので、他人のセンスが僕のチョイスを完全に上回っていたり、超えていないと納得しないからです。
しかし僕の親友のMOONという男、素晴らしいリスニングセンスの持ち主で、彼から薦めてもらったこのICEというユニットの、宮内和之というギタリスト。 彼の音楽に対する姿勢や、真の「ロック兄ちゃん」的な発言には、ここ数年の中で誰よりも一番影響されました。 ちょっと失礼に聞こえるかもしれないけど、そのプレイよりも僕は彼の音楽に対する姿勢にとても影響を受けました。
宮内和之氏の姿勢を目の当たりにしてからというもの、『上手に綺麗に演奏すること』『今流行ってるアレンジの研究』『ランキング順位』『なんでも弾ける器用なギタリスト』『スタジオミュージシャン』『LAスタジオサウンドメイク』 そんなことにはほとんど興味がなくなってしまった。
無骨で、ストレートで、まさに「ロック」と呼ぶにふさわしい彼のサウンドと姿勢。 彼は真のロック兄ちゃんであって、まさに今足りない『アーティスト性』を兼ね備えたギタリストなのである。アーティスト性のないミュージシャンは『ただのプレイヤー』にすぎない。ただのプレイヤーには興味ないのよ、ステージにいるだけで、存在するだけで金になる人って憧れるよ。